ナー・オゼッチ・イ・ゼー・ミゲル・ヴィズニキ『ナー・イ・ゼー』|NA OZZETTI E ZE MIGUEL WISNIK『NA E ZE』(CPF-013)_TNLBR_
ナー・オゼッチ・イ・ゼー・ミゲル・ヴィズニキ『ナー・イ・ゼー』|NA OZZETTI E ZE MIGUEL WISNIK『NA E ZE』(CPF-013)_TNLBR_
ナー・オゼッチ・イ・ゼー・ミゲル・ヴィズニキ『ナー・イ・ゼー』|NA OZZETTI E ZE MIGUEL WISNIK『NA E ZE』(CPF-013)_TNLBR_
¥2,860
◆レーベル:CIRCUS
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1. クチナシと紫陽花 (Gardênias E Hortênsias) 〜もっと昇って(Subir Mais) 2. そう、分かっている(Sim, Sei Bem) 3. 陽気なセミ(Alegre Cigarra) 4. 幻影(Miragem) 5. 響きと怒り(Som E Fúria) 6. ゼロの瞬間(Momento Zero) 7. 口紅の跡(Sinal De Batom) 8. 深夜のマンギ(Noturno Do Mangue) 9. 裸眼(A Olhos Nus) 10. オルフェ(Orfeu) 11. 夜(A Noite) 12. 俳諧の跡(Sinais De Haikais) 13. すべての二倍(Tudo Vezes Dois) 14. 讃歌(Louvar)
◇今から30年前、グルーポ・フーモ時代に初めてゼー・ミゲル・ヴィズニキの曲を歌ったというナー・オゼッチ。このサンパウロ出身の歌手と作曲家兼ピアニストの審美眼が見事に結実したコラボレーションだ。ヴィズニキならではの複雑にして気品のあるオリジナル曲を、オゼッチが澄んだ声で歌う。基本的にはこんな構造の作品だが、『食人宣言』で有名なオズワルド・ヂ・アンドラーヂやポルトガルの国民的作家フェルナンド・ペソーアなどの詩によって喚起されたヴィズニキのメロディは、いわば_み応えのある現代文学の美文のよう。しかもはっとする和声感覚や美しさを引き立てる棘のような要素が随所に織り込まれているので、聞き流すことができない。両者の歌声の対比が鮮やかなオゼッチとアルナルド・アントゥネスのデュエットも秀逸だ。プロデューサーは、マルチ楽器奏者のマルシオ・アランチス。
月刊ラティーナ2015年6月号掲載(渡辺 亨)
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1. クチナシと紫陽花 (Gardênias E Hortênsias) 〜もっと昇って(Subir Mais) 2. そう、分かっている(Sim, Sei Bem) 3. 陽気なセミ(Alegre Cigarra) 4. 幻影(Miragem) 5. 響きと怒り(Som E Fúria) 6. ゼロの瞬間(Momento Zero) 7. 口紅の跡(Sinal De Batom) 8. 深夜のマンギ(Noturno Do Mangue) 9. 裸眼(A Olhos Nus) 10. オルフェ(Orfeu) 11. 夜(A Noite) 12. 俳諧の跡(Sinais De Haikais) 13. すべての二倍(Tudo Vezes Dois) 14. 讃歌(Louvar)
◇今から30年前、グルーポ・フーモ時代に初めてゼー・ミゲル・ヴィズニキの曲を歌ったというナー・オゼッチ。このサンパウロ出身の歌手と作曲家兼ピアニストの審美眼が見事に結実したコラボレーションだ。ヴィズニキならではの複雑にして気品のあるオリジナル曲を、オゼッチが澄んだ声で歌う。基本的にはこんな構造の作品だが、『食人宣言』で有名なオズワルド・ヂ・アンドラーヂやポルトガルの国民的作家フェルナンド・ペソーアなどの詩によって喚起されたヴィズニキのメロディは、いわば_み応えのある現代文学の美文のよう。しかもはっとする和声感覚や美しさを引き立てる棘のような要素が随所に織り込まれているので、聞き流すことができない。両者の歌声の対比が鮮やかなオゼッチとアルナルド・アントゥネスのデュエットも秀逸だ。プロデューサーは、マルチ楽器奏者のマルシオ・アランチス。
月刊ラティーナ2015年6月号掲載(渡辺 亨)