ゼー・ハマーリョ『パルセリーア・ドス・ヴィアジャンチス』|Z? RAMALHO『PARCERIA DOS VIAJANTES』(SB-8869706134)_TLNBR_
ゼー・ハマーリョ『パルセリーア・ドス・ヴィアジャンチス』|Z? RAMALHO『PARCERIA DOS VIAJANTES』(SB-8869706134)_TLNBR_
ゼー・ハマーリョ『パルセリーア・ドス・ヴィアジャンチス』|Z? RAMALHO『PARCERIA DOS VIAJANTES』(SB-8869706134)_TLNBR_
¥2,750
◇ ノルデスチ・ロックの雄ゼー・ハマーリョの新作。①ののっけからバスドラ効きまくりのロック魂。「オレはロックの王様では決してなかったが、ギターを売ろうとしたことは一度もない」と歌う姿勢にまずはイチコロ。北東部音楽とロックンロールを混ぜたスタイルの革新者、愛すべき色男であり不滅の戦士、プログレッシブな吟遊詩人、それがゼー。数々の名作を世に送り出してきたプロデューサー、ホベルチーニョ・ヂ・レシーフェと今作での仕事ぶりは充実したゲスト陣にも見ることができる。②で登場するのははバイーアのロック娘ピティ、このデュエットも白眉。リオのソウル界から登場の④サンドラ・ヂ・サーとはブラジルにおける「北の中の北」について歌っていて思わずニヤリ。他にもダニエラ、ゼリア・ダンカン、バンダ・カリプソと次々に登場。シンプルでいながら単なるロックで終わらないのが、「ロックの王様」たる所以でしょう。すでにKOされてます。【月刊ラティーナ07年08月号掲載 texto by 石川 賢】