◆録音年：2013年
◆レーベル：PAI

◇なんだか難しいアーティスト名だが、オフィディオ・デラソッパというのは、フィクションの人物。昔の酒場の弾き語り者という設定で、ユーモアたっぷりに歌う様はまるで芝居を聞いているような気分にさせてくれる。伴奏のギタリスト2人の演奏力の高さも相まって、場末のタンゴに浸るにはもってこいの一枚。

◇●曲目
①コモ・エスクリビール・ウン・タンゴ
②フロール・デ・ッロト
③ウナ・パバディータ・パラ・マイカス
④マンテルシート・インディビジュアル
⑤トゥタンカモン
⑥トリコタ
⑦ドゥラスノ・サングランド
⑧エスカビオ
⑨ア・ドン・エリセオ・カンポス
⑩プログラマ・デ・シネ
⑪ディア・デ・ラ・マドレ
⑫バホ・エル・プエンテ
⑬ノティシアス・デ・アジェール
●
演奏：シルビオ・カタネオ（v, g, b）、クラウディオ・セコリ（g, b）、フェリペ・トライネ（guitarron）◇　オフィディオ・デラソッパというのは、フィクションの人物で昔の酒場でギターを弾きながらタンゴをうたっていた流しのアーティスト。それに扮する（？）シルビオ・カタネーオ（1963年生まれ）は、演劇・パフォーマンス（ミュージカルやアクロバットも含む）と、音楽（ギター、作曲や和声法）の両方で、一流の学校で学んできた。彼の歌と、ふたりのギタリスト（ともにクラシックなど高度のギター教育を受けている）によるトリオである。ライヴのステージでは、タンゴのスタンダード曲を楽しい表現で、あるいは、おなじみ曲のパロディーなどもやるようだが、このアルバムは、おもにカタネーオ作詞のオリジナル曲（タンゴとミロンガ、ワルツ）を集めている。歌詞はユーモラス、そして皮肉、全体には品性が低いかな？（軽薄さが彼らの狙いだ）　有名な曲からの引用もたくさんある。ギター演奏はとても上手です。

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