VA『ムヘーレス・アルヘンティーナ×オンブレス・アルヘンティーノス』|VA『MUJERES ARGENTINAS X HOMBRES ARGENTINOS』(IND-AR002)_QTAR_

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録音年 2012年 アルゼンチン録音 INDEPENDIENTE

●曲目
1. Dorotea la cautiva
2. En casa de Mariquita
3. cartas de Guadalupe
4. Gringa chaqueña
5. Manuela la tucumana
6. Alfonsina y el mar
7. Rosarito Vera maestra
8. Juana Azurduy


◇作曲家アリエル・ラミレス、作詞家フェリックス・ルナ、そして歌手メルセデス・ソーサという3人の名前を挙げて思い浮かぶのは、1969年の名盤『アルヘンティーナの女』だろう。この傑作をまるごとカヴァーするという企画が登場した。数年前にシルビア・イリオンドが同様の企画盤を発表しているが、今回の肝は男性ヴォーカルであること。しかも、ラリー・バリオヌエボ、ギジェルモ・チオディ、ラウレアノ・パイス、そしてなんとカルロス・アギーレも参加。楽曲ごとに力強かったり繊細だったりと表情豊かな歌が聞こえてくる。アレンジを手がけるのはピアニストのイグナシオ・ウルバン。そこにギターのエステバン・ランドニやベースのキケ・フェラーリ等が加わり、原曲の味わいを損なわないアコースティックなサウンドを大切にしている。多くの人々に歌い継がれてきた楽曲群だけに、個々の真摯に向き合う姿勢が清々しい。
月刊ラティーナ2015年3月号掲載(栗本 斉)
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